Web制作の依頼を「コンペ」にする愚策|ブログ |福岡のデザイン会社|株式会社ジャム

Web制作の依頼を「コンペ」にする愚策

2024.09.20 広告のはなし依頼について

最近、企業でも行政でも
Web制作をコンペで決めようとする案件が増えてます。

最初にお伝えしておきますが、コンペやプロポーザルによる選定方法がすべて悪いとは思っていません。
確かにメリットはありますが、同時にデメリットも存在します。

【メリット】
・依頼先のクオリティやコストを見極め同じ基準で選定できる
自分たちでは考えつかなかったアイデアに出会える
・同じ土俵で戦ってもらうためにつくる(RFP:提案依頼書)をつくることで
 自社の現状把握と社内共有ができる
・予算稟議がスムーズに行える

ここでのポイントは、メリットも無策で得られるものではないということ。
コンペは、公平なルールや基準のもとで行われてこそ、A社とB社を適切に比較できるものです。
そのためには、事前の準備が欠かせません。
自社の問題点や課題はどこなのかを明らかにし
[(RFP:提案依頼書)をつくる]
それを元にWebのトレンドや競合他社のWebを調べ自分たちで考えてみて
綿密な依頼書をもとに同じ基準で選定できるよう資料を整えるのです。
ゴール(目的)や予算が提示されないコンペには誰も参加しようと思いませんよね。

ではデメリットはどうでしょうか。

【デメリット】
・優秀な制作会社(ほど)そもそもコンペに参加しない
・徐々にわかり合える関係ではなく、お見合い形式なので
 受注してからのトラブルが多い
・提案書のデキに騙される

これは言わずもがなでしょうか。
クオリティの高いものをつくる制作会社は、よほどの理由がない限り
Webのコンペには参加しません。
コンペに参加するのにも、当然ですが人件費などのコストがかかります。
ただでさえ引く手あまたな制作会社が好き好んで参加はしませんよね。

それに、ロゴマークやポスターなど表層的なものは「見るだけ」で判断できるのでコンペ向きですが
Webのようにデザインだけでなく、問題点の理解、UI/UX、感覚的なアニメーションなどが
ユーザーの離脱率や嫌悪感に直結してしまうものには向きません。

それにコンペは一度きりのお見合いと一緒です。
提案書のデキが良かったからと言って、実務がスムーズに進み
担当者はみんないい人で、予算もオーバーしないなんてことはないのです。

Webのイメージが企業のブランディングに相当な影響を与える時代です。
自分たちのブランドの根幹を他社にすべて委ねてしまうような方法は愚策です。
できれば自社の問題点と目指すべき方向、Webをつくる目的を明確にし、
自分好みのWebをつくっている制作会社を、自分で見つけて相談する。
そこからはじめてみて欲しいと思います。

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福岡を拠点とし、九州地域全体で幅広く活動しているデザイン会社、株式会社ジャム。
ロゴやロゴマークのデザインから始まるブランディングに取り組んでおり、
企業の考え方や商品の特徴を伝えるWebサイトの制作、
また良さを分かりやすく表現する動画やCM制作など、
広告やデザイン、クリエイティブに関連する全てのサービスをワンストップでご提供しています。

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